難波金属株式会社は、創業50年続く建築内外装材のスパンドレル製品のトップメーカーです。
こちらのパンフレットを制作させていただきました。
「スパンドレル」とは、金属化粧板のこと。留め付けのビスが目立たないように隠すことができる構造を持っている。外壁や天井材として使われることが多く、幅は10cm程度で、断熱材を裏打ちしている物も販売されるようになった。サイディングのひとつではあるものの、窯業系の物とは価格帯が異なり、高価になってしまうのがデメリットと言える。防火構造のひとつとしてもスパンドレルが存在する。消防法に記載される防火区画のひとつであり、区画されている部分がガラス張りであった場合、隣の区画に火災が延焼する可能性が高くなるため、接する部分の壁や床などの構造で延焼を防ぐ。これを総称としてスパンドレルと呼び、腰壁と訳すこともできる。
薄板金加工の技術力を発信したい
パンフレットの内容はスパンドレル製品ではなくスパンドレルを制作している職人さんの薄板金属加工技術を発信したいという依頼です。
難波金属株式会社の薄板金属加工においてはスチールをはじめアルミ、ステンレスなどの表面処理材料をプレス加工、長尺曲げ加工(プレスブレーキ曲げ加工)、タレパン加工(抜き・切欠き加工)、スタッド溶接、TIG溶接やリベット接合による組立加工、R曲げ加工など量産から多品種少量生産まで、市場のニーズに常に対応できる生産体制を取ってるとのこと。
社長曰く、『当社の職人さんの加工技術の腕は確かです』ということで、実際に職人さんの加工作業をしている手をアップにする表紙イメージがでたので、職人さんの作業風景を撮影したいことと、職人さんが実際に作った製品も用意してほしいとこちらからお願いをしました。
当初は難波金属様サイト内の加工技術ページにpdf冊子として印刷しないため、撮影も簡単にするつもりでしたが、急遽印刷することになり、解像度の高い画像が必要になりました。
職人さんを撮影する
加工しているシーンについては、薄板金を曲げ、切断、溶接しているところを順番に撮影をしました。
難波金属様工場内で初めて見る何ができるかわからない大型機械に囲まれた現場に少し興奮しながら職人さんの様子を順番にシャッターを切っていきます。
*画像はわざと撮りっぱなしを掲載しています。ここから印刷用に画像修正をしました。
加工組立品の撮影
初めて見ると、どこに使用するかわからないけど、とても重要な組立品を撮影しました。組立品が18種類で背景を白と黒に差し替えながら三脚で角度を固定し同じライティングになるように要領よく組立品を入れ替えるだけで素早く撮り終えるようにしました。
*画像はわざと撮りっぱなしを掲載しています。ここから印刷用に画像修正をしました。
完成しました
工業用パンフレットなので、背景は全ページ全面写真で見出しは英語で太めのゴシックで白抜き文字、組立加工品は白黒で並べて作成をしました。
デザイン案から撮影、入稿データ作成までさせていただき、営業さんのツールとして役立っていることを聞いて良かったです。次回は難波金属様サイトリニューアルで声がかかればと思っています。
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