神戸ウイングスタジアム(現ノエビアスタジアム神戸)の応援キャラクターとして誕生しました「スーパーウイング」の(現在は活動していません)キャラクターデザインを担当させていただきました。
下の写真は「時計を見てねー。もうすぐ試合がはじまるよー。」とジェスチャーでお伝えしているところです。
提案には
スタジアムでサッカー、ラグビー、アメリカンフットボールの開催時にサポーター(観戦者)を出迎える専属のキャラクターを考えてほしいとのこと。初案はA〜F案のウルトラマン系、G案の2頭身のかわいい系、H案の人形キャラクター系で考えました。
A〜F案のウルトラマン系で方向性を決め、最初は頭部にウイングスタジアムの屋根を乗せているものをベースにマスク部分は目鼻があったり、なかったりいろいろ提案をした中でF案のウイングスタジアムのロゴが目鼻になり身体の装飾ラインもシンプルな案に決まりました。
首から下の体部分は筋肉モリモリではなくシャープなアスリート仕様として細マッチョになるようにスーツ制作会社に発注をし、胸筋と下半身の太ももの筋肉のみ造形してもらいました。そこ以外はスーツアクターの筋肉のままで活動をすることになりました。
立体にする
正面のデザインが決まると横と後ろ姿も考えます。今回は全身シルバーであっても言葉ではなく図面として伝えないといけなくて立体造形の難しさと大変さを知りました。
こちらは衣装が1つしかないので大切に持ち運びをしていました。しかしボディスーツが動いたりしていると関節部分のシルバーが剥げてきて汚くなったため生地に色を塗る加工なしで済む薄い水色の生地のボディスーツに新調しました。
キャラクター名
ウイングスタジアムにいるので「ウイングマン」を提案されましたがすでに漫画名で使用しているため「○○ウイング」「ウイング○○」を軸に「ビッグウイング」「ウイング仮面」「シルバーウイング」「ウイングマンシルバー」「ウイングミラーマン」などの候補がでました。
最終的にクライアントは「スーパーウイングマン」にして打ち合わせでもこの名前で進んでいましたが、文字数が多くなるのが嫌だった当社のこだわりを聞いてもらい「スーパーウイング」にしていただきました。
キャラクター名が決まるとロゴを考えました。ベースの衣装デザインがあるのであまり悩まず提案できました。B案に決まり、今もこのロゴは気に入っています。
キャラクターの認知
紙のイラスト案から始まったキャラクターが出てきて目の前に現れるとなんともいえない興奮をしました。立ち、走り、見え方の範囲や決めポーズなどを確認し、いよいよサッカーヴィッセル神戸戦でスタジアムデビューを迎えました。
いざスタジアムの入り口に立ってみたものの、観戦に来られた方達に突然現れた銀色のキャラクターをどうすれば名前と何をしているのかを正確に伝えなければいけないかと考えました。
大きな手持ち看板を持って一緒に歩く案もありましたが、かけよってもらった方には、話すことの出来ないスーパーウイングの代わりに隣にいるアテンドスタッフが「今日は○○を応援に来ましたスーパーウイングです。よろしく!」と説明をすることにしました。慣れてくると子どもにはじゃんけんをして勝つとバッチやトレーディングカードをプレゼントして地道に名前を覚えてもらうようにしました。回数を重ねていくうちに活動範囲もスタジアムを出て商店街まで足を伸ばしたりするようにまでなっていきました。
スタジアム観覧ツアーにもスタッフ参加していました
スーパーウイングは前は見えても左右と後ろは見えませんのでスタッフがフォローをしなければいけません。さらに子どもを相手にするときは目線を誘導します。私もアテンドスタッフをすることがあり、写真に映り込まないなど黒子としての動きの勉強になりました。
実質活動歴は約10ヶ月ほどでしたが、引き続きキャラクターデザインができる機会があればチャレンジしたいと思っています。
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