ほぼ毎日、神戸・南京町で行列をしている豚まん店「元祖豚饅頭 老祥記」様の待ち時間表示の看板デザインをさせていただきました。
コロナ禍の今、お客様とスタッフを守るために
今までは並んでいる方にあと何分で購入ができるかを「最後尾」記載のプラカードを持ったスタッフが声をかけていました。しかしコロナ禍の今では常時外にスタッフを配置することによりコロナに罹らないようにすること、お客様には声かけをせずに見て確認できるようにしたいこととテーマパークの待ち時間のような自立するプラカードを制作したい要望がありました。
制作の考え方
- ベースになる部分は
1-大きい豚まん 2-中華風の四角い枠 3-中華風の丸い枠 - 時間表記の部分は
1-デジタルで1分単位で表示する 2-複数の分刻みの数字ボードをベースに入れ替え方式で表示する 3-アナログ時計の用に矢印をダイヤル式で回して表示する - 色は
ロゴの赤+黒+金を使用する
完成した時のパーツに使う素材は決めずに、それぞれを組み合わせて案を考えました。
老祥記様の豚まんを購入するための列ということがわかることと、待ち時間がわかるように説明をしないでもわかることを意識しました。
ぶたのキャラクターについては老祥記様ホームページを確認してもカラー版がなかったため後で正式な色見本で確認していただくつもりでおおよその色を入れました。看板が自立するようにということで、少々の風ではひっくり返らないようポール部分を太くしたイメージにしました。
結果、ベースは3-中華風の丸い枠の案になりました。時間表記については1-デジタル表示については最近はバッテリーが長持ちするといっても毎日充電する手間が必要なため却下。2-分表示の入れ替え方式では数字のパネルが複数必要になり、管理する上で使用しないパネルを収納する場所を確保しなければ行けないため却下となったため、3-アナログ時計のように矢印で表示する案に決まりました。改めてベースと時間表記のパーツを組み合わせで再提案しました。
最初から中華風の丸い枠部分は黒で提案をしていましたが、外枠を金の真鍮で組んで背景が抜けたようにしたイメージも捨てがたいので提案をしました。
結果は黒い枠の案でデザイン校了となりました。プラカードの素材については制作会社様と相談する機会がなかったためデザインの修正をしてもOKということでこちらの手から離れました。
完成しました
待ち時間を表す矢印の部分がスムーズに動いてピッタリ止まるようになっているかが気になっていました。見るとデザインイメージと立体になった時の完成度の違いは矢印のギミック部分のみで上手く納めてもらっていました。また、想定していたサイズ感よりも大きいため、わかりやすく目立っていました。
ポスターやチラシは使用素材は紙なのですが、立体物は鉄や木、樹脂など様々な素材でつくることができます。今後は、素材選びから立体にできるような案件に挑戦できればと思っています。
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